鬱
今日は鬱が酷かった。
原因は大体解っているのだけど、この世の大体のことは解っていてもどうにもならないことばかりだ。
だからやっていくしかないのだろう。
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「鬱」という言葉を辞書で引くと、「心が晴れ晴れしないこと。気がふさぐこと。憂鬱。」と書いてある。
鬱とは要するに心が「塞がる」ことなのだ。
子供の頃、どうしてあんなに絶望的な気持ちになったのか。
それは子供には逃げ場がなく、塞がったらそこから心が抜け出すことが出来ないからだ。
大人になって、心を逃がす方法をたくさん身に着けることが出来た。
それでも心はどうしようもなく塞がってしまう時がある。
塞がらないように、逃げ場がなくならぬよう、心をいつでも逃がせるようにしなくてはならない。
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「鬱は甘え」という言葉がある。
鬱も風邪と同じようなものだと考えると、「風邪は甘え」というのは間違ってるとも言えるし正しいとも言える。
風邪を引いてしまったのはもうどうしようもないのだから休むしかなく、それを「甘え」だと言ってもそれは治すためにはプラスにはならず根性論でしかないだろう。
しかし、風邪を引きそうだとわかっているのに布団を敷かずに眠ったり、偏った食事を摂ったり、手洗いをしなかったり――それは「甘え」だと言えるかもしれない。
僕達に出来ることは、心の布団をいつも敷くことなのだ。